全国で相次ぐ強盗事件で、実行役の多くがSNSで募集されているいわゆる「闇バイト」に応募していたことを受け、警視庁は、若者が闇バイトに応募をしないよう呼びかける「#BAN闇バイト」キャンペーンを27日から始めました。初日の27日は、東京・渋谷区のハチ公前広場でチラシを配布したほか、大型スクリーンに啓発動画を流して、若者が闇バイトに応募しないよう呼びかけました。
総崎由希課長「安易にアルバイト感覚で応募してしまっている実態がある。実際には身分証、運転免許証やパスポートの写真を相手に送ってしまい、犯罪実行者から身分証をもとに脅されて、やめたくても抜けられない実態がある。最終的に逮捕されるまでやり続けるしかない若い人たちがたくさん出ている実態を踏まえ、危ないと思ったら離れて周りの人や警察に相談してもらうところも啓発していきたい」
警視庁によりますと、2022年1月から2023年1月までに特殊詐欺の「受け子」などとして取り調べを受けた620人のうち、およそ半数の290人が、ツイッターを通じて闇バイトにアクセスしたことがあるということです。また、2022年に特殊詐欺事件の容疑者として検挙した793人のうち、およそ6割が10代から20代の若者だったということです。