🤖 Slack GAS Simple Bot

Google Apps ScriptでシンプルなSlackボットを構築

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📋 概要

slack-gas-simple-bot は、Google Apps Script (GAS) を使用して構築されたシンプルなSlackボットです。Slack Events APIと連携し、メンション（@bot_name）に反応して基本的なコマンドを処理します。

サーバーレスで動作し、Googleのインフラストラクチャ上でホストされるため、独自のサーバーを管理する必要がありません。

✨ 特徴

• 🚀 サーバーレス: Google Apps Scriptで動作するため、サーバー管理不要
• 💬 メンション対応: Slackワークスペース内でボットにメンションすると反応
• 🎯 シンプルなコマンド: hello, help, timeなどの基本コマンドをサポート
• 🔄 オウム返し機能: キーワード以外のメッセージをそのまま返す
• 🔐 セキュアな設定: スクリプトプロパティを使用したトークン管理
• ⚡ 簡単デプロイ: GASのWebアプリとして簡単にデプロイ可能

🛠️ 技術スタック

技術	用途
Google Apps Script	バックエンドロジック
Slack Events API	Slackとの連携
Slack Bot Token	API認証

📦 インストール手順

1. Google Apps Scriptプロジェクトの作成

1. Google Apps Script にアクセス
2. 「新しいプロジェクト」をクリック
3. プロジェクト名を slack-gas-simple-bot に設定

2. コードの配置

1. code.gs ファイルにこのリポジトリの code.gs の内容をコピー
2. appsscript.json の設定を確認・適用

3. Slack Appの作成と設定

3.1 Slack Appの作成

1. Slack API にアクセス
2. 「Create New App」→「From scratch」を選択
3. App名とワークスペースを指定して作成

3.2 Bot Token Scopesの設定

「OAuth & Permissions」ページで以下のスコープを追加：

• app_mentions:read - メンションを読み取る
• chat:write - メッセージを送信する

3.3 Bot Tokenの取得

1. 「OAuth & Permissions」ページで「Install to Workspace」をクリック
2. 承認後、Bot User OAuth Token（xoxb- で始まる）をコピー

4. GASでWebアプリをデプロイ

1. GASエディタで「デプロイ」→「新しいデプロイ」を選択
2. 「種類の選択」で「ウェブアプリ」を選択
3. 以下の設定を行う：
   • 説明: 任意の説明（例: "v1.0"）
   • 実行ユーザー: 自分
   • アクセスできるユーザー: 全員
4. 「デプロイ」をクリックし、ウェブアプリのURLをコピー

5. GASのスクリプトプロパティを設定

1. GASエディタで「プロジェクトの設定」（⚙アイコン）をクリック
2. 「スクリプト プロパティ」タブで以下を追加：

プロパティ名	値
SLACK_BOT_TOKEN	xoxb- で始まるBot User OAuth Token
WEBHOOK_SECRET	（任意）署名検証用のSigning Secret

6. Slack Event Subscriptionsの設定

1. Slack Appの設定ページで「Event Subscriptions」を開く
2. 「Enable Events」をオンにする
3. Request URLにGASのウェブアプリURLを入力
4. URL検証が成功したら、「Subscribe to bot events」で以下を追加：
   • app_mention - ボットがメンションされたとき
5. 「Save Changes」をクリック

7. ワークスペースへのインストール

変更を保存した後、必要に応じてSlack Appをワークスペースに再インストールします。

🚀 使用方法

Slackワークスペース内で、ボットをメンションして以下のようにメッセージを送信します：

@bot_name hello
@bot_name help
@bot_name time

📸 動作画面

実際のSlackでの動作例：

利用可能なコマンド

コマンド	説明	例
hello / hi	挨拶を返す	@bot_name hello → Hello!
help	利用可能なコマンド一覧を表示	@bot_name help
time	現在時刻を返す	@bot_name time → Current time is: ...
その他	キーワード以外のメッセージはオウム返し	@bot_name こんにちは → こんにちは

⚙️ 環境変数

以下のスクリプトプロパティをGASで設定してください：

SLACK_BOT_TOKEN: xoxb-xxxxxxxxxxxx-xxxxxxxxxxxx-xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
WEBHOOK_SECRET: xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx (任意)

⚠️ 注意: トークンやシークレットは絶対にGitリポジトリにコミットしないでください。

🔐 セキュリティ

• トークン管理: Slack Bot TokenはGASのスクリプトプロパティで安全に管理
• 署名検証: WEBHOOK_SECRETを使用してリクエストの署名検証を実装可能（現在はコメントアウト）
• アクセス制御: GASのデプロイ設定で適切なアクセス権限を設定

📝 コードの拡張

commands オブジェクトに新しいキーワードと関数を追加することで、簡単に新しいコマンドを追加できます：

// コマンドをオブジェクトとして定義
const commands = {
  'hello': () => 'Hello!',
  'hi': () => 'Hello!',
  'help': () => 'Available commands: hello, help, time, weather',
  'time': () => 'Current time is: ' + new Date(),
  'weather': () => 'Today is sunny!', // 新しいコマンドの例
};

function processMessage(text) {
  // 1. 最初にメンションを除去
  const cleanText = text.replace(/<@[A-Z0-9]+>/g, '').trim();
  const lowerText = cleanText.toLowerCase();

  // 2. コマンドオブジェクトをループしてキーワードをチェック
  for (const keyword of Object.keys(commands)) {
    if (lowerText.includes(keyword)) {
      return commands[keyword]();
    }
  }

  // 3. 一致するコマンドがなければ、クリーンなテキストをオウム返し
  return cleanText;
}

この設計により、以下の利点があります：

• メンション部分を除去してからキーワード判定するため、誤認識を防ぎます
• コマンドの定義が一箇所にまとまり、追加や修正が容易です

🤝 コントリビューション

プルリクエストや issue の作成を歓迎します！改善提案やバグ報告があれば、お気軽にお知らせください。

📄 ライセンス

このプロジェクトはMITライセンスの下で公開されています。

🔗 参考リンク

• Google Apps Script Documentation
• Slack API Documentation
• Slack Events API

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Made with ❤️ using Google Apps Script