Spanner エディションでは、ティアベースの従量制課金と、インスタンスの 1 年間および 3 年間のオプションの確約利用割引（CUD）が用意されています。

ノードの物理的な表現であるレプリカの数に時間単位の料金を掛けた金額が課金されます。

• ベース リージョン インスタンス構成の各ノードには 3 つのレプリカがあります。
• 基本のデュアルリージョン インスタンス構成の各ノードには 6 つのレプリカがあり、Enterprise Plus エディションで利用できます。
• 基本のマルチリージョン インスタンス構成の各ノードには、構成に応じて 5 つ以上のレプリカがあり、Enterprise Plus エディションで利用できます。
• オプションの読み取り専用レプリカの各ノードには 1 つのレプリカがあり、Enterprise エディションと Enterprise Plus エディションで利用できます。

Spanner では、インスタンスのコンピューティング容量が 1 ノード（1,000 処理ユニット）未満でもよい、きめ細かいインスタンスが提供されています。たとえば、コンピューティング容量が 200 処理ユニットで実行時間が 6 時間のインスタンスは、1.2 ノード時間として課金されます（200 処理ユニット × 6 時間 ÷ ノードあたり 1, 000 処理ユニット）。

プロビジョニングしたコンピューティング容量に対して、最低でも 1 時間分の料金が課金されます。たとえば、インスタンスを 30 分間だけ一時的にスケールアップした場合でも、1 時間分の金額が課金されます。

1 時間経過した後は、コンピューティング容量の金額は比例配分されます。たとえば、午後 1 時に 5 ノードのインスタンスをプロビジョニングし、午後 2 時 1 分（1 時間以上後）に 1 つのノードを削除した場合、5 番目のノードについては 61 分間の料金が課金されます。

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次の表のプルダウンからデュアルリージョン構成（Enterprise Plus エディションで利用可能）を選択します。

次の表のプルダウンからマルチリージョン構成（Enterprise Plus エディションで利用可能）を選択します。

オプションの読み取り専用レプリカを追加する場合のコンピューティング容量の料金（Enterprise エディションと Enterprise Plus エディションで利用可能）:

カスタム インスタンス構成を作成し、オプションの読み取り専用レプリカをベースのリージョン インスタンス構成またはマルチリージョン インスタンス構成に追加できます。カスタム デュアルリージョン インスタンス構成を作成することはできません。Spanner では、ベース インスタンス構成のコンピューティング容量に加えて、これらの読み取り専用レプリカのコンピューティング容量に対して課金されます。

たとえば、Enterprise エディションでカスタム インスタンス構成を作成し、1 つの読み取り専用レプリカ us-west3 をベース リージョン インスタンス構成 us-central に追加し、このカスタム インスタンス構成に 1 つのノードをプロビジョニングする場合、合計コンピューティング容量の費用は次のようになります。

• 基本インスタンス構成 us-central1: $0.41 / レプリカ時間 * 3 レプリカ = $1.230/時間
• 追加の読み取り専用レプリカ us-west3: $0.41 * 1.2（リージョン乗数を含む）= 1 時間あたり $0.492

カスタム インスタンス構成のコンピューティング容量の費用は、合計で 1 時間あたり 1.722 ドルです。

読み取り / 書き込みレプリカと読み取り専用レプリカのデータ量に月単位のレートを掛けた料金が課金されます。ウィットネス レプリカのストレージ費用は不要です。

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オプションの読み取り専用レプリカを追加する場合のデータベース ストレージの料金:

カスタム インスタンス構成を作成し、オプションの読み取り専用レプリカをベースのリージョン インスタンス構成またはマルチリージョン インスタンス構成に追加できます。カスタム デュアルリージョン インスタンス構成を作成することはできません。Spanner では、ベース インスタンス構成で使用されるデータベース ストレージに加えて、読み取り専用レプリカで使用されるデータベース ストレージに対して課金されます。

例として、1,000 GiB の SSD ストレージと 3,000 GiB の HDD ストレージでカスタム インスタンス構成を作成し、ベースのマルチリージョン インスタンス構成 us-central1 に読み取り専用レプリカ us-west3 を 1 つ追加した場合、データベース ストレージの合計費用は次のようになります。

• 基本構成 us-central1: 1 GiB あたり月額 $0.30 * 1,000 GiB + $0.06*3,000 GiB = 月額 $480
• 追加の読み取り専用レプリカ us-west3: 1 GiB あたり月額 $0.12（リージョン乗数を含む）* 1,000 GiB + 1 GiB あたり月額 $0.024（リージョン乗数を含む）* 3,000 GiB = 月額 $192

カスタム インスタンス構成のデータベース ストレージ費用は、合計で月額 672 ドルになります。

ストレージの料金は、使用したストレージに対してのみ発生します。バックアップには、作成が完了してから削除するまでの料金が発生します。作成が完了したバックアップには、削除までの時間にかかわらず、（1 日未満の場合）最低でも 24 時間分の料金が発生します。バックアップ料金には、追加の読み取り専用レプリカを含む、インスタンス構成のすべてのレプリカのバックアップ費用が含まれます。

Spanner のレプリケーションは、カスタム Paxos 実装を基盤として構築されています。Paxos は、すべてのレプリカ間でデータの整合性を保証する分散コンセンサス アルゴリズムです。これにより、ネットワークの停止やハードウェアの障害が発生した場合でも、データの正確性とアクセス可能性が維持されます。

リージョン内のレプリケーションは無料です。

デュアルリージョン、マルチリージョン インスタンス構成、またはオプションのカスタム読み取り専用レプリカを含むリージョン構成の場合、Spanner はリージョン間でデータを自動的に複製します。これらの構成にデータを直接書き込む（挿入、更新、削除）場合、ソースのリーダー リージョンから複製されたデータの量に対して課金されます。また、TTL、変更ストリーム、セカンダリ インデックスの使用など、間接的にデータを変更するオペレーションについても課金されます。

注: すべての料金は GiB あたりの米国価格で、すべての GiB は論理バイトです。

レプリカごとに、ソース リーダー リージョンからレプリケートされたデータの量に対して課金されます。

たとえば、Enterprise Plus エディションでマルチリージョン インスタンス構成 nam3 を作成し、10 GiB のデータを書き込む場合、レプリケーションの合計費用は次のようになります。

• リーダー リージョンである us-east4 内のリージョン間レプリケーション: $0。
• 北米から北米へのリージョン間レプリケーション（リーダー リージョン us-east4 から us-east1 への 2 つのレプリカ）: 2 * 1 GiB あたり $0.04 * 10 GiB = $0.80。
• 北米内のリージョン間レプリケーション（リーダー リージョン us-east4 から us-central1 へのレプリケーション、レプリカ 1 つの場合）: 1 * 1 GiB あたり $0.04 * 10 GiB = $0.40。

レプリケーションの費用は合計で 1.2 ドルです。

宛先のリージョン、デュアルリージョン、またはマルチリージョン インスタンス構成に保存された複製データには、Spanner ストレージの料金が適用されます。

インバウンド データ転送: 無料

同じリージョン内のデータ転送: 無料

同じ大陸内のリージョン間のデータ転送（GiB あたり）: $0.01

大陸間データ転送: インターネット データ転送レート

米ドル以外の通貨でお支払いの場合は、Cloud Platform SKU に記載されている該当通貨の料金が適用されます。

以下の機能を使用すると、ネットワーク料金が発生する場合があります。

• Spanner と Vertex AI の統合
• Spanner Data Boost
• Spanner のダイレクト読み取り
• Spanner の地域別パーティショニング

リージョン構成のインスタンスの場合、インターネット データ転送料金は次の表のとおりです。

デュアルリージョンまたはマルチリージョン構成のインスタンスの場合、インターネット データ転送は次のように課金されます。

• 読み取り / 書き込みトランザクションの読み取りとクエリを含む読み取り / 書き込みトランザクションからのデータ転送は、リーダー リージョンからのデータ転送料金に基づいて常に課金されます。
• 他の読み取りからのデータ転送は、読み取り / 書き込みレプリカまたは読み取り専用レプリカがある最も近いリージョンのデータ転送料金に基づいて課金されます。たとえば、マルチリージョン構成 nam-eur-asia1 を使用している場合は以下のようになります。
• us-central1 のクライアントでは、そのリージョンがマルチリージョン構成に含まれるので、データ転送は無料です。
• us-west1 のクライアントの場合、マルチリージョン構成で最も近いリージョンである us-central1 からのデータ転送が課金されます。
• asia-south1 のクライアントの場合、マルチリージョン構成で最も近い asia-east1 リージョンからのデータ転送料金に基づいて課金されます。

たとえば、マルチリージョン構成を使用するパーティションの場合、Google は、読み取り / 書き込みトランザクション内の読み取りとクエリについてはリーダー リージョンに従って課金し、その他の同時実行モードについては、読み取り可能なサービング レプリカがある最も近いリージョンに従って課金します。

地理的パーティショニングを使用するインスタンスの場合、リクエストの処理に関与するインスタンス パーティションに基づいて、1 つ以上のサービング レプリカからトラフィックを処理できます。複数のパーティションを使用する場合は、各パーティションから返されるバイト数に対して課金されます。クエリの場合、実行中に転送されたものの最終的には返されなかったバイト数に対してデータ転送料金が発生する可能性があります。たとえば、複数のプレースメントにまたがる集計クエリなどです。インスタンスのデータ転送レートと同様に、各インスタンス パーティションの料金は、説明されているように、そのパーティションのインスタンス構成の課金モデルと一致します。

Spanner Data Boost は、既存の Spanner インスタンスにオンデマンドの分離されたコンピューティング リソースを自動的に提供します。これを使用すると、既存の Spanner ワークロードに影響を与えることなく、Google BigQuery（BQ）からの連携クエリ、Dataflow を使用したデータのエクスポート、基幹業務アプリケーションからのバッチクエリなどのワークロードを処理できます。デフォルトでは、Spanner クエリは、アクティブな Spanner インスタンスと同じリージョンにある Data Boost リソースに自動的に接続されます。

Spanner Data Boost では、サーバーレス プロセッシング ユニット（SPU）単位で、1 秒ごとに使用量を測定し、1 分間の最小料金が適用されます。SPU は、クエリの処理に必要なコンピューティング リソースを表します。これには、CPU、メモリ、ローカル データ転送が含まれます。固定費用やリソース管理は不要です。料金は、実際に使用した SPU の分のみ発生します。詳細については、Spanner Data Boost の概要をご覧ください。

Spanner では、エクスポート ツールまたはインポート ツールの使用に対して追加料金は発生しません。データベースを Spanner にインポートする際に、データ ストレージとレプリケーションに対して標準料金が課金されます。ただし、データベースのインポートとエクスポートに関連して以下の料金がかかる場合があります。

• エクスポート ジョブまたはインポート ジョブを実行すると、Dataflow バッチワーカーの 標準料金 が課金されます。合計請求額は、インポートまたはエクスポートされるデータ量とパフォーマンス要因によって異なります。たとえば、Spanner インスタンスの負荷がすでに大きい場合、ジョブのエクスポートやインポートに時間がかかり、Dataflow ワーカー全体の課金額が大きくなる可能性があります。
• Cloud Storage バケットの構成と重複しないリージョンでインポート ジョブを実行すると、アウトバウンド データ転送に対して Cloud Storage の 標準料金 が課金されます。料金を最小限に抑えるには、バケットの構成と重複するリージョンをインポート ジョブに選択してください。詳細については、インポート リージョンの選択をご覧ください。
• Spanner インスタンス構成と重複しないリージョンでエクスポート ジョブを実行すると、アウトバウンド データ転送に対して 標準料金 が課金されます。料金を最小限に抑えるには、インスタンスの構成と重複するリージョンをエクスポート ジョブに選択してください。詳細については、エクスポート リージョンの選択をご覧ください。

Spanner の無料トライアル インスタンスでは、Spanner の特長と機能を 90 日間無料で学習し探索できます。90 日間の無料トライアル期間中、無料トライアル インスタンスに最大 10 GiB のデータを保存できます。このインスタンスは、Spanner Standard エディションの機能と Spanner Graph をサポートしています。詳しくは、Spanner の無料インスタンスをご覧ください。Google Cloud を初めてご利用になる場合は、90 日間の Google Cloud 無料トライアル をご利用いただけます。このトライアルでは、Spanner を含む Google Cloud プロダクトで利用できる $300 分のクレジットが提供されます。Spanner の無料トライアル インスタンスは、Google Cloud の無料トライアルで提供される $300 分のクレジットに追加されます。

無料トライアル インスタンスから有料の Enterprise インスタンスにアップグレードすると、90 日間の無料トライアル期間を超えてインスタンスを使用し続けることができ、無料インスタンスの使用制限を超えてスケールできます。無料トライアル インスタンスを有料インスタンスにアップグレードする場合は、このページの料金体系に沿って課金されます。

Spanner インスタンスをリージョン、デュアルリージョン、マルチリージョンのインスタンス構成から、別のリージョン、デュアルリージョン、マルチリージョンのインスタンス構成に移動できます。

• Standard エディションまたは Enterprise エディションのリージョン（単一リージョン）インスタンスを、デュアルリージョン インスタンス構成またはマルチリージョン インスタンス構成に直接移動することはできません。最初にインスタンスのエディションをアップグレードして Enterprise Plus エディションにしてから、インスタンスを移動する必要があります。
• 移動中は、移動元と移動先の両方のインスタンス構成で、コンピューティング容量とストレージ使用量に対して課金されます。移動が完了すると、移行先のインスタンス構成で、コンピューティング容量、ストレージ使用量、レプリケーション（オプションの読み取り専用レプリカ、デュアルリージョン、またはマルチリージョン インスタンス構成を含む移動にのみ適用）に対して課金されます。それぞれの料金については、コンピューティング容量、ストレージ、レプリケーションの料金セクションをご覧ください。
• 移行元と移行先のインスタンス構成間で移動するデータ量に基づいて、ネットワーク使用量に対する料金が 1 回のみ請求されます。ネットワーク料金については、ネットワークのセクションをご覧ください。ソースと宛先のインスタンス構成が異なるリージョンで構成されている場合、ソース インスタンス構成のリージョンと重複しない、宛先インスタンス構成の読み取り / 書き込みリージョンと読み取り専用リージョンに移動されたデータに対してのみ料金が発生します。ウィットネス リージョンに移動されたデータに対しては課金されません。

ネットワーク使用料金を説明するために、1, 000 GiB のデータを持つインスタンスを移行元インスタンス構成から移行先インスタンス構成に移動するとします。「同じ大陸内のリージョン間のデータ転送」のネットワーク料金は、1 GiB あたり $0.01 です。「上り（内向き）」と「同じリージョン内の下り（外向き）」は無料です。さまざまなシナリオ例でネットワークの総費用を見てみましょう。

ソース インスタンスの構成が us-central1 で、宛先インスタンスの構成が us-east1 の場合、ネットワーク使用量の合計費用は 1, 000 GiB × $0.01/GiB × 1 = $10 となります。（このシナリオでは、移行先インスタンスの構成に、移行元インスタンスの構成のどのリージョンとも重複しないリージョンが 1 つあります）。

ソース インスタンスの構成が us-central1 で、宛先インスタンスの構成が nam8 （ us-west2 と us-west1 の読み取り / 書き込みリージョンを含む）の場合、1 回限りのネットワーク使用料金は 1,000 GiB * 1 GiB あたり $0.01 * 2 = $20 となります。（このシナリオでは、移行先インスタンス構成には、移行元インスタンス構成のリージョンと重複しないリージョンが 2 つあります）。

ソース インスタンスの構成が nam7（us-central1 と us-east4 の読み取り / 書き込みリージョンを含む）で、宛先インスタンスの構成が us-central1 の場合、1 回限りのネットワーク使用料金は 1, 000 GiB × $0.01/GiB × 0 = $0 となります。（このシナリオでは、移行先インスタンス構成に、移行元インスタンス構成のリージョンと重複しないリージョンは 1 つもありません。）

ソース インスタンスの構成が nam7（us-central1 と us-east4 の読み取り / 書き込みリージョンを含む）で、宛先インスタンスの構成が eur5（europe-west2 と europe-west1 の読み取り / 書き込みリージョンを含む）の場合、1 回限りのネットワーク使用料金は 1,000 GiB × 0.12 ドル / GiB × 1 + 1,000 GiB × 0.01 ドル / GiB × 1 = 130 ドルとなります。（このシナリオでは、移行先インスタンス構成には、移行元インスタンス構成のリージョンと重複しない 2 つのリージョンがあります。「大陸間データ転送」のネットワーク料金（月間使用量 0 ～ 1 TB の場合、1 GiB あたり $0.12）が 1 回適用され、「同じ大陸内のリージョン間のデータ転送」（1 GiB あたり $0.01）が 1 回適用されます。