小さな幸せ集め時々猫

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丸々と太ったさんちゃん
もう一度復活させたかった


​​​​​​​2011年8月某日の夕方
旧国立競技場の外壁を囲むように細長い公園がありました。
その日はヤクルト対巨人戦があって、その公園を抜けて、
明治公園を横切る道は神宮球場に行く人で溢れていました。

1本の木に人が足を止めてはすぐに行ってしまいます。
その木の下には白黒のハチワレの子猫が1匹手足をバタつかせて
鳴いていました。
それが私とさんちゃんの初対面です。

人々は「なんだぁ、猫かよ」
ってな顔で立ち止まる人もいません。
そりゃ、そうですよね
これから野球を見に行こうという人が猫なんか拾いませんよ。
金塊なら拾うでしょうけど…
金塊を落とすバ○が何処にいますか？







それが運命ってヤツなんですよね。
いつもと違う散歩コース。
しかも野球場に行く人達が迫って来る中を、私とチワワの
やえちゃんは迷い込んだのです。

一人のおばちゃんが「子猫が捨てられているんだけど、私は飼えないわ」と私に言うのよ。
「エッ、じゃ私が…」何も考えないで子猫を抱き上げました。

8月ですよ。
その日に捨てられたらしいのですが、ほっといたら死んじゃうでしょ。
やえちゃんにはいい迷惑ですよ。
今から「大好きな散歩だ～」とルンルン気分でスキップしながら歩いてるのに、お母ちゃんは、何だかモゾモゾ動く変なもんを拾って「散歩は中止よ！」とばかりに家に逆戻り。

ここから360ｇの子猫の育児が始まる話なんですが…

　　　涙雨



今、窓の外を見ると雨が降って来ました（PM3時）
さんちゃんは12時に荼毘に付され家に戻ってます。

身体はなくなっても
「私はここに居るよ…
　あなたの頬に落ちる雨は私のなみだ」
そう言っています。



ロケットペンダント(遺骨入れ)

さんちゃんのしっぽの骨が入っています。
今も、これからも、さんちゃんの葬儀の事は書きません。

今日は淋しいに決まってるし、ついつい探してしまうのですが、
意外だったのが、絶対閉め忘れてはいけない窓とか、ドア
が開けっぱなしでも大丈夫だったり、置いておいたらダメな食料が気にしないで良いのが楽です。
あんなに神経を使ったビニール袋かじるヤツも居ません。

そして、部屋が広くなった感じ
ダブルベッドもゴロゴロ転がれます。
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たくさんのコメントを頂きました。
返信は大変どころが、さんちゃんを想い出しながら
楽しく書かせて頂きました。
みなさんが「可愛かった」と言って下さって
アンチは１件もありませんでした。
さんちゃんに変わって「有難うございました」

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